横振り刺繍

横振り刺繍は、横振りミシンというミシンで職人が1点1点縫い上げていきます。

横振りミシンは通常のミシンと異なり、針が左右に動くことで糸の幅を出し、刺繍として描き出していきます。

両手を巧みに使い、刺繍の枠に張った布を前後左右斜めに動かし、職人技で図柄を描き出していきます。機械刺繍では描き出せない、糸と糸が絶妙に混じり合ったグラデーションを描き出すことができます。

両足では、通常の足踏みミシン同様、スピード調整するペダルの操作を行うと同時に、股を使ってミシンの下についたレバー開いたり狭めたりすることで、針の左右のふり幅を調整し、描き出す線を太くしたり、細くしたりします。

機械刺繍と異なり、データを作成せず職人が縫い上げるため、1点ものに向いています。

桐生の織物は横浜の港から輸出していたという歴史があり、横須賀で流行った「スカジャン」は桐生の横振り刺繍がほどこされたものが始まりだったと言います。横振り刺繍ができる現役の職人がいらっしゃるというのが、刺繍の町桐生の強みでもあります。

独自性★★★
難易度★★★
コスト★★☆
時 間★★★
アトリエきよみ 大澤紀代美
現代の名工 黄綬褒章受賞 
https://atelier-kiyomi.jp